Interview · 2024年度採択

立花 巧樹 氏

立花 巧樹 氏

ゴミ拾いを「データ」に変えてポイ捨てのない街をつくる!研究室から社会へ飛び出し、新たな事業価値を見出した挑戦のリアル

プロジェクト:ゴミ拾いゲームによるポイ捨て教育の醸成および未然にポイ捨てを防ぐための都市デザインの施策

カメラ搭載トングでゴミ拾いを可視化する研究に取り組む立花さん。技術の社会実装を目指して本プログラムに参加し、多様な対話を通して「活動のデータ化」という本質的な価値を発見しました。研究の可能性を広げたリアルな体験を語ります。

データ化社会実装メンタリング

Q1. 事業内容と、プログラムに応募したきっかけを教えてください。

小さい頃からゴミのポイ捨て問題に関心があり、「どうすればポイ捨てそのものを減らせるのか」と考えてきました。大学院では、カメラ搭載トングでゴミを拾うことで、種類・数・場所を自動記録する仕組みを研究・開発しています。普段のゴミ拾いをそのまま街のデータ収集につなげ、どこにどのようなゴミが多いかを可視化する技術です。研究として技術をつくるだけでなく、実際に企業や自治体に使ってもらい、ポイ捨て問題を解決するサービスとして社会実装したいと考え、本プログラムに応募しました。

カメラ搭載トングによるゴミ拾いの研究イメージ

Q2. プログラム参加前、研究シーズの事業化や社会実装を進めるうえで、どのような課題や不安を抱えていましたか?

参加前は技術としてできることは分かっていても、「誰がどんな目的で使い、どこに事業としての価値があるのか」が明確ではありませんでした。当時はゴミ拾いをゲームのように楽しんでもらう発想が中心で、楽しさだけで継続的な事業として成立するのか不安もありました。研究成果を社会のどのような課題と結び付ければ使い続けてもらえるのか、その答えを探すことが課題でした。

Q3. プログラムの支援で特に役立ったことと、それにより得られた成果や今後の展望を教えてください。

メンタリングや企業へのヒアリングを重ねる中で、ゴミ拾いを「データ化すること」自体に価値があると気づけたことが大きな成果でした。従来のCSR活動等の報告から、「どの場所にどんなゴミがどれだけあったか」を定量的データで示すレポートへと大きくアップデートできます。今後はこのデータを企業の環境活動の可視化だけでなく、ゴミ箱や喫煙所などの適切な配置検討にも活用し、ポイ捨てが起きにくい街づくりにつなげていきたいと考えています。

立花 巧樹 氏の研究・活動の様子

Q4. これから応募を検討しているNAISTの研究者・学生の皆さんへメッセージをお願いします!

最初から完成されたビジネスモデルを持つ必要はありません。研究室の外の人と話すことで、自分では気づけなかった研究成果の価値が見えてきます。「自分の研究が社会でどう使われるか確かめたい」と少しでも思ったら、ぜひ挑戦してみてください!

あなたも研究の社会実装に挑戦しませんか?

2026年度 I-SAP 募集中。アイデア段階からの応募も歓迎です。

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