Interview · 2025年度採択

鈴木 健大 氏

鈴木 健大 氏

日常の呼気データで未病・早期予防を実現!ビジネス知識ゼロから専門家の伴走で事業計画と実証実験へ導いた挑戦

プロジェクト:呼気センシングを活用した次世代ヘルスナビゲーションシステムの開発

小型センサによる「呼気センシング」で日常の健康状態可視化に取り組む鈴木助教。研究成果を社会へ届けるためプログラムへ参加。手厚い伴走メンタリングを通じて市場性と事業戦略を明確にし、自治体との実証実験へ向け前進するリアルな体験を伺いました。

呼気センシング未病実証実験

Q1. 事業内容と、プログラムに応募したきっかけを教えてください。

私たちは小型センサで「呼気センシングによるヘルスナビゲーション」の研究開発を進めています。医療分野では発症前の兆しを捉える「未病」への関心が高まっており、採血のような負担なく得られる呼気は早期の変化を日常的に捉える手段になりえます。研究室の技術を医療現場や日々の健康管理に役立つ形で届けたい思いが原点です。地域共創推進室の中川先生からのご紹介をきっかけに、専門的な知見と伴走のもと社会に届ける道筋を描くため挑戦を決めました。

Q2. プログラム参加前、研究シーズの事業化や社会実装を進めるうえで、どのような課題や不安を抱えていましたか?

大きく2つありました。1つ目は事業化の道筋が描けていなかったことです。どの分野でどう技術を活かすべきか定まらず、事業体制や法務面の整理も研究者だけでは進められませんでした。2つ目は実際の現場での実証実験をどう進めるかです。設計も協力先フィールドの確保も見通しが立っていませんでした。研究と並行して進められるのか、ビジネス知識がないまま進めてよいのかという不安もありました。

Q3. プログラムの支援で特に役立ったことと、それにより得られた成果や今後の展望を教えてください。

特に役立ったのはメンターの方による事業化に向けた戦略メンタリングです。議論を重ねる中で研究者だけでは持てなかった視点を得られ、参入分野の絞り込みや事業計画の骨子を描くことができました。この内容はGAPファンド等の外部資金申請にも活かしています。また生駒市役所様のご協力のもと実証実験につなげる道筋ができ準備を進めています。今後は知見を製品設計に反映しながら社会実装に取り組んでいきます。

Q4. これから応募を検討しているNAISTの研究者・学生の皆さんへメッセージをお願いします!

私自身ビジネス知識がほとんどない中での参加でしたが、まずは参加してみたこと自体に大きな意義がありました。準備が整っていなくても大丈夫です。専門家や行政の方など様々な立場から意見をいただくなかで、「この技術は誰のどんな困りごとを解決できるのか」という新しい見え方に気づけました。プログラムをきっかけに自治体との実証実験につながるご縁もいただきました。迷っている方がいればぜひ一歩を踏み出してみてください!

あなたも研究の社会実装に挑戦しませんか?

2026年度 I-SAP。アイデア段階からの応募も歓迎です。

プログラムTOPへ